「木製のキッチンってつくってもらえますか？」…安田様との出会いはこの言葉からでした。「当時お住まいだった離れをリフォームして、大好きな天然木のインテリアや家具に囲まれたい！」…こんな思いで、ご家族でショールームにご相談にいらっしゃいました。

そこでナチュールホームの家と雰囲気を気に入っていただき、数日後にご自宅を見に伺いました。離れといっても倉庫の一部を改造した簡素なもので、お話を伺うと「夏は暑く冬は寒い、結露やカビなどにも悩まされている」とのことでした。きれい好きの奥様は家事や育児に苦労されているご様子で、特に当時は小さなお子さん2人がご一緒で、子育てにはあまり良い環境ではないと感じているようでした。

リフォームのご提案をさせていただきましたが、ここに費用をかけても快適に暮らすことは難しいことをお伝えし、もう一つの案「母屋の裏の空き地に新築」する方向でお話が進んでいきました。

安田様が望む家は、無駄がなく、贅沢しないコンパクトな家でした。3人目が生まれる予定もありましたが、5人家族でも床面積は30坪ぐらいに抑えたいとのことでした。広さよりも使う素材や質感にこだわり、開放的で雰囲気の良い家を求められ、それがナチュールホームのコンセプトにぴったりと当てはまりました。

LDKが家の中心で、オープン階段と大きな吹き抜けのある大空間、子供室は極力小さく、それよりも遊び心のあるロフト等のスペースを設けて、憧れのナラの天然木キッチンとオリジナルの収納や建具…絞るところは絞り、こだわるところには費用をかける、とても上手な選択をされました。

特に素晴らしいと感じたのは、ご夫婦の価値観と求めるものが全く同じだったことです。住まい方に関して、子育てに関して、お金の使い方に関して、見事に一緒なのです。その結果、30坪に想いの全てを詰め込んだ、ご家族みんなの笑顔がキラキラと輝く宝石箱のようなお家が出来上がりました。