T様とは、20年程前にリフォーム工事をさせていただいた時からのお付き合いです。今回「建替え」か「再リフォーム」かで迷われましたが、老後を安全で快適に過ごすために思い切って建替えを選択されました。

T様のご要望は、「和の要素を取り入れた、落ち着いた心地よい時間を過ごせる空間」でした。そして、「太陽光を採り入れた明るいリビング」をご希望されましたが、古い町屋形状の敷地は間口が狭く奥行が長いため奥の部屋への採光が課題でした。そこで、トップライトやインナーバルコニーなどを設けて光の採り入れ方をいろいろと工夫し、日中の明るさを確保するようにいたしました。

完成した家は、漆喰と無垢材で仕上げられた上質な和の空間になっています。ダークブラウン色に仕上げた梁や建具が、古民家の味わいも感じさせてくれています。土地の形状を生かしつつ、暮らしやすさをも追求した間取りの「和のナチュラルハウス」が出来上がりました。